※サスケがドMです。 ※気持ち悪さがハンパじゃありません、相当気持ち悪いです。キャラ崩壊とかいうレベルじゃないです ※クールなサスケが大好きな方は絶対見ないで下さい。 ※笑って許せる方のみスクロールどうぞ 説明しよう!!! サスケはナルトが大好きだよ!!ナルトもサスケを大好きだよ!! けれどもサスケはドMだったんだ!!ナルトはそんなサスケにドン引きさ!!! 惚れた弱み、ナルトはサスケを邪見にできないよ!! けれどもやっぱり気持ち悪いって思っちゃうよ!!厳しくしちゃうよ!! できたら普通の性癖が良かったなって思っちゃうよ!! ナルトが少しでもデレを見せようものならサスケは本気で嫌がって罵ってと泣き出すから いつまでも二人はくっつかないよ!!ナルトはかわいそうだよ!! 一番かわいそうなのはゆづきの頭だよ!!頑張れナルト!!!! そんなお話 --------------------- 目の前の光景は現実じゃないこんなこと実際にあっていいわけがないきっとこれは夢だ幻覚だそうだ疲れてるんだ最近任務続きでろくに寝ていないからなそうだ幻覚だこれは幻覚だ幻覚だ幻覚だ幻覚だ幻覚だ幻覚だよし洗脳完了目を閉じろナルト。再び目を開いた時には既に幻覚も消えていることだろう。 頭の中で必死に自己暗示を繰り返し、藁にも縋る思いでゆっくりと目を開く。 しかし、残念ながらというか当然というか、寝室のドアを開いた後の光景は、少しも変わってやしなかった。 頭を抑えながら、ナルトは必死にベッドの上の“それ”から目を逸らす。 しかし“それ”は、クールぶった表情ながらも期待を隠しきれていない瞳でじっとこちらを見つめていた。おい、止めろ。そんな目で俺を見るな。そんな輝く宝石のような瞳で迫られたって俺はお前が望むようなことはしてやれない、頼むから帰れ今すぐ帰ってくれ。 「……………サスケ、」 話しかけてはいけない、構ってはいけないと分かっていても、このまま無視をし続けていればまた『くァあんっ…放置プレイかよこのドS…!』などと気持ち悪いことを言い出しそうなのでナルトは仕方なく声を掛けることにする。 「人のベッドの上で、何をしてんだってばよ」 言われて何故か頬をポッと赤く染めたながらふいと顔をそむけたサスケは、ナルトのベッドの支柱に自らの手首を縛り付けた姿勢で仰向けに寝転んでいた。 何気に凄くないか、それ。一体自分でどうやったんだってばよ。そんな疑問が浮かびながらも、口に出している場合ではない。今一番重要なのは、どうしてサスケがそんな行動を取っているかということだ。いや分かってはいるけれども、それでも一応。 「遅いんだよウスラトンカチ……待ってたん、だからな」 サスケはふいと目を逸らしてそう呟いた。それだけ見れば十分かわいらいい、のに。よりにもよって、どうしてそんな恰好で。 「だって……お前が罵ってくれるって思ったから」 頬を赤らめるな気持ち悪いぃぃぃぃ! ナルトはげんなりと肩を落とした。自然とサスケを見る目が厳しくなるのは仕方のないことだろう、と思う。厳しい任務を終えてやっと帰って来たっていうのに、人のベッドの上を占領し、強要されているのは紛れもない変態行為だ。 「はぅッ……そんな害虫を見るような目で見られたら、俺っ」 「……サスケ……頼むから、黙って……」 幼い頃から片思いを続けている相手を思わず一発ほど殴りたいと思い、慌てて首を振る。 あぁどうして、俺がこんな目に合わなくてはいけないんだろう。俺は興味本位でそういうAVを見ることはあっても、さすがに大好きな相手とそんなことをるような趣味は無い。というより寧ろ引く。百メートル後退りたいくらい、引く。 それでもベッドの上のサスケを即座に無理矢理追い出そうとしない俺は、この上なく優しい人間だろう、絶対。認めたくはないけれども、惚れた弱みというのもあるのだ。 「ほら、とにかく、どけってばよ」 身体を引っ張ると、サスケはあぁッと色っぽい嬌声を上げた。色気だけなら十分だ、十分にあるのだが、状況が状況なだけに気持ち悪いとしか思えない。 一先ず手首を拘束する縄を外そうと、ナルトは結び目に手を掛ける。きちきちと固く縛られているそれは解くのが困難で、本当どうやってやったんだ、とナルトは眉を顰めた。人間技じゃない。擦れる縄の感触に下で一人悶えているサスケは、取り敢えず無視だ。 やっと解き終えると、縄の食い込んだ手首にくっきりと赤い痕が残っていて一瞬ムラッときた。慌てて首を振る。 いけない、いけない。ただでさえこんな変態を抱え相手にしているのだ。自分がそんなことでどうする、とナルトは邪念を振り払った。ここは俺がしっかりしなければ。まったく、変態な友人を持つと苦労する。 「ほら……サスケ」 改めて身体を引っ張ると、サスケはうるうる潤んだ瞳でナルトを見上げながらベッドの支柱にしがみついた。不服そうである。 「……なんだよ、その態度」 「サスケ、頼むから」 「 っふぇ、……ふく」 「なっ、なっ、なんでこれくらいで泣くんだってばよ!」 説得をしていたサスケに急に泣き出されて、ナルトは思わず焦った。変態とはいえ仮にも惚れた相手である。泣かせることなんでできればしたくない。ナルトが必死に宥めようとするなか、サスケはぐいと涙を拭うと叫ぶ。 「だってお前なら思いっきり俺を蔑んで無理矢理追い出したり叩いたりすると思ってたのに!こんなの、あんまりじゃねぇかぁ……!」 「………」 「頼むから、とか言うなよぉ。もっと鬼畜面で命令してくれなきゃ、俺……」 「気持ち悪いことを言うんじゃねーよこの変態ぃぃ!」 ナルトは思わずサスケに向かって叫んだ。好きな奴に向かってひどいことを言っている自覚はある、けれどももう我慢の限界だった。サスケはナルトの罵声に身体を跳ねさせると、はぁっと悩ましげな吐息をはく。 「あッ…イイ…」 「喜ぶんじゃねーってばよドM!」 「もっと言ってェ…」 ――あぁ神様今すぐこの変態をどうにかしてください、お願いです。これでは会話が成立しません。 頭に血が上って、ナルトはサスケの腰をがしりと容赦なく掴み力任せに引っ張る。 「とにかくどけェェェ!」 「やんッ ナッ、ルぅ……そな、大胆ッ」 「感じるな気持ち悪い!」 「はふ、 ぁんッ」 「喘ぐな!」 まったくの堂々巡りである。 あぁ、どうして惚れた相手がよりによってこんなおかしな性癖なのだろう、断じて、ナルトは断じて、ドM野郎を喜んでなぶるような趣味はない。どちらかというと、サスケには昔あこがれたかっこいいサスケのままでいてほしいのに。 それでもどうすることも出来ないのだろう。気持ち悪い、と放り出すことも出来ない。何だかんだ言って、ナルトはこのどうしようもない変態に惚れているのだ。その時点でもうこちらの負けなのだろう、と思う。 「あぁッ……も、ナルト………!踏めよぉ……!」 「気持ち悪い!」 前言撤回、今すぐ地に埋まれ。 ナルトは頭を抱えて切実に思った。あぁサスケを本当に、昔のかっこいいサスケに戻してください。 --------- すいまっせん! 2012.04.01 back |