1. 秋の匂いを攫っていく冬の風に頭上にきらめく星空すらも吹き飛ばされそうな、それはちょうどそんな夜だった。 「ナルト……?」 夜の街を忙しなく行き交う人ごみの中、雑踏に紛れることもなく、その懐かしい声は嫌味なくらい鮮明にナルトの耳に届いた。 その声に反射的に振り返って、それから己のことを呼び止めた人物を目に留めた瞬間、ナルトの心臓はさながら宙返りでもするように大きく跳ねた。それから少しだけ、振り返ったことを後悔した。思わず唇から飛び出しそうになった、なんで、という言葉は、ゴクリと喉を鳴らすのと同時に飲み込む。 それは何の変哲もない、ただ急に寒さの増して本格的に冬の到来を感じさせるようなある日の夜だった。代わり映えのしない、いつも通りの職場からの帰路。くたびれたスーツ。履き古して靴底の擦り切れた革靴。足早にすれ違う人ごみ。そういうナルトの日常を形成するものからは少しも逸脱しない、風景のはずだった。その声に振り返るまでは。 ナルトは雑踏の中で足を止めたまま、後ろからナルトの名を呼んだ少年をただ見つめ返した。その不可思議な雰囲気は二年前と少しも変わらず、まるで周囲の世界から切り離されてそこだけが時間の流れから拒絶されたかのように、少年はかつてと同じ黒硝子の瞳を真っ直ぐにナルトに向けて立ち尽くしていた。それは恐らく少年にとっても、予想だにしていなかった再会だった。 心臓が早鐘のように鳴っていた。ごくり、息を呑む音がやたら大きく響く。お互い何も言葉はないまま、道端で呆けたように立ち尽くして、ナルトと少年は暫くのあいだそうして見つめ合っていた。互いの吐息の音まで聞こえる気がした。 周囲のざわめきなど一瞬で遠くなって、沈黙の世界の中、ナルトはようやく機能し始めた頭で必死に言葉を探す。けれども少年にかける言葉は何も見つからなくて、ナルトはただ、張り詰めた声でその名前を呼んだ。 「……サスケ」 *** ナルトとその少年が初めて出会ったのは、そう、ちょうど今日のように唐突に寒さの増した、空気も凍りつく二年前の冬の夜のことだった。 風が冷たかった。肌を刺すような寒さにスーツの下で身を震わして、マフラーに顔半分を埋めながら、ナルトは夜の街を歩いていた。仕事で疲れた身体はいやに重くて、アパートまでの道のりもやたら長く感じる。 いかがわしいお店やらホテルやら若いねーちゃんやら、毎朝毎晩往復する歓楽街はネオンのギラギラが眩しくて、けれどもそんなものはもう慣れきってしまった光景だった。今更何の感想もなく、いつも通りの街並みをだらだらと通り過ぎていく。 それなのにその途中でふと足を止めたのは、差し掛かった暗い路地裏、その奥から何やら不穏な話し声が聞こえてきたからだった。 その声はどちらも男性のもので、片方はこんな場所には似つかわしくない、かなり若い声だった。思わず覗き込んでみれば、会社帰りらしい風貌の中年の男性と、高校生くらいの制服の少年のシルエットが目に入る。驚いたのは、その男が迫るように少年をコンクリートの壁に押し付けていたことだ。俯いた少年の逃げ道を塞ぐように、男はその耳元に顔を寄せて何やら話しかけていた。 会話の内容がちらほらと聞こえてきて、その下卑た内容にナルトは顔を顰める。また前みたいに可愛がってあげよう。大人しくしていれば、悪いようにはしないから。金は必要だろう? そう言って男は鼠のような狡猾さで笑った。 (……これは、もしかすると) 援交ってやつかな、とぼんやり思った。 思っても、まるで遠い世界の出来事のように現実味がなかった。全くもってナルトには縁のない世界、しかも相手が男ときたものだ。そりゃ世の中にはそういう趣味の輩もいるのかもしれないし、否定する気はないけれども、だからって理解する気にはなれない。 男は一見すると穏やかな、しかしその下に隠しきれない好色さを孕んだ笑顔で少年に迫る。よくよく見ると少年は乗り気でないらしい。俯いたまま、放してください、と拒絶の言葉を紡いでいた。 けれども男は聞く気はないようだった。男の手が伸びて、少年の頬に触れる。滑らかな肌の上を男の小汚い指がいやらしく撫でる。 「そう意地を張るな。お前だって嫌ではないだろう? ―お前の身体は、もうそういう身体じゃないか」 「……放して、ください」 「金に困ってはいないのか? 援助してやろうと言ってるんだ。なぁ、悪い話じゃないだろう?」 「もう、そんな必要はありません」 伸びてきた手に身体を強ばらせた少年の声はどこまでも固い。いつまでも応じない様子に痺れを切らしたのか、男はその制服の襟に手を掛けた。少年が上擦ったように息を呑む音が路地に響く。その細腕が男の胸を押し返すようにして、けれども男は退くことはなかった。 仕方ない、とナルトはため息を零した。明らかに怪しくなっていった雲行きに、ここで見て見ぬふりをするのも決まりが悪いと路地に足を踏み入れる。少年の様子を見れば、少なくともこの行為に乗り気でないことは明らかだった。少年の身体はシルエットからして線の太い方ではなくて、あの体格差では抵抗することも難しいだろうと思う。 元来お人好しな質なのだということは自覚している。あまり関わりたくない話だけれども、ここで少年を見捨ててこのまま立ち去るのも寝覚めが悪いのだ。 おいオッサン、と後ろから声を掛けると、男はビクリと肩を揺らして振り向いた。ナルトの姿を見留めると、なんだね君は、と僅かに狼狽えた声音で言う。まずいことをしている自覚はあるのだろう、いかにも小心者な様子だった。こういう手合いは大抵、強気に出られるのは明らかに自分よりも弱い立場の者に対してだけなのだ。スーツのポケットから携帯を取り出して、男にひけらかすように掲げる。 「悪いけど放してやってくんねーかな? そいつ、俺の知り合いなんだ。オッサンのやってること犯罪だし、嫌だって言うんなら、警察に通報してもいいんだけど」 警察、の一言に男は一気に顔を青くして、慌てて少年から身体を放した。こんな脅しでも効果は抜群だったらしい。目を泳がすとしどろもどろな言い訳をして、ナルトと目を合わせもせずに去っていく。 ため息をついて、ナルトはようやく解放された少年に目を向けた。少年は唐突に現れたナルトに驚いたように、先程から無言でその場に立ち尽くしていた。大丈夫かってばよ、と声を掛けても、口を開くこともない。黙ったままの少年を訝しむように覗き込んで、次の瞬間、月明かりに照らされてはっきりと見えたその顔立ちに、ナルトは思わず息を呑んだ。 大げさではない、月の光を受けて闇のなか淡く輝く少年は、まるで彫刻のように美しい容姿をしていた。目尻に影を落とす密な睫毛、頭上に広がる星空のような光を湛えた大粒の瞳に、スっと通った鼻筋。それから陶器のように滑らかな、色白の肌。そのパーツのひとつひとつが嫌味なくらい完璧に整っていて、そのあまりの端正さに思わず目を奪われる。 何が悲しくて男なんぞと援交、と思っていたナルトも、妙に納得した。この外見なら確かに、下手をすればそっちの気がない男にだって受けが良いかもしれない。少年の容姿は、少なくともそんじょそこらの女子高生よりは余程整っていた。 見惚れるように呆けたナルトの前、少年は相変わらず漆黒の瞳を丸めてナルトを見上げていた。一応は助けてやったというのに、礼のひとつもない。もしかしたら余計なお世話だったのだろうか。その真っ直ぐな視線がなんだか落ち着かなくて、ナルトは目を逸らして後ろ頭を掻く。 「……お前、まだ高校生だろ。こんな時間に外ほっつき歩いてないで、早く家に帰れってばよ」 それだけ言って、早く立ち去ってしまおうとナルトは踵を返した。凄いもん見たな、と未だ少年に対する驚嘆から抜けきらない頭で、来た道を引き返す。 けれども二、三歩歩いたところで、それはすぐに後ろからナルトの腕を掴んだ手に止められた。まさか引き止められるとは思っていなくて、ナルトの心臓は大きく跳ねた。混乱交じりに再び後ろを振り返る。 見れば少年はナルトのスーツの裾を掴んで、涼しげな目をまん丸に見開き真っ直ぐにナルトを見上げていた。こぼれ落ちそうな大粒の瞳だった。その視線の強さに気圧されて、思わず後退る。 な、なに、と問い返す前に、少年の声が路地裏に響いた。 「あんた、名前は」 やたらと澄んだ声だった。 *** その日のことは嫌味なくらい鮮明に覚えていて、少年を前にすれば自然と蘇ってくる記憶に蓋をするように、ナルトは熱いコーヒーを啜った。心地よい程度の喧騒に包まれた喫茶店の中は暖房が効いていて、冷え切っていた身体が徐々に温まっていく。 「久しぶり、だな」 「……あぁ」 少年は静かに頷いて、それから小さく感情の読めない笑みを零した。 街中で突然呼び止められた後、動けなかったのはとてつもなく長い時間だった気がしてけれども実際はほんの数秒だった。金縛りから解けたように我に帰ったナルトはどうにか笑みを浮かべるのに成功して、立ち話も何だしと近くにあった喫茶店に少年を誘った。そのまま立ち去るのも、逆に不自然な気がしたのだ。少年はマフラーに顔を埋めるように大人しく頷いて、ナルトの後に続いた。 洒落た音楽の流れる店内。向かい合って席につきながら少年は相変わらず饒舌な方ではなくて、沈黙を恐れるようにナルトは他愛のない話題を繰り返した。どうしようもない気まずさを感じているのは、たぶんナルトだけだ。少年には少しも気にした様子はなくて、だからこそナルトも心の内を隠すように、口元に笑みを浮かべ続けた。動揺を悟られたくはなかった。 「今日さ、すごい寒かったよな。急に冷え込んで。もう凍え死ぬかと思ったってばよ」 「そうか? こんなもんだろ」 「いやもう、家を出るのがつらいのなんのって」 「おっさんみたいなこと言うなよ。歳だろ、それ」 「失礼な奴だってばよ。そりゃ、お前から見たらおっさんかもしれねーけどさ……いま、いくつだっけ?」 「十八」 「あ、まだ高校生か……そっか、制服だもんな」 「あぁ」 「ん、てかお前、そしたら今受験生? もしかして、こんなことしてる場合じゃなかったりする?」 「いや……もう、推薦決まってるんだ」 「そっか」 どこ行くんだよ。そう会話を続けようとして、それから特に聞く必要もないと思い直しナルトは口を噤んだ。あまり多くの詮索をナルトはしたくなかったし、サスケもまた、それを望みはしないだろうと思った。しばし流れた沈黙を、誤魔化すようにコーヒーを啜る。 あの冬からもう二年だ。あれ以来、ナルトとサスケは一度も会っていなかった。あれからどうしてたの、とか、今何しているんだ、とか、そういうごく当たり前の話題を、けしてナルトは口に出さなかった。二年前の思い出話しをすることもなかった。それは、出来ることなら触れたくない記憶だ。そうして、やっぱり振り返らなきゃ良かった、とナルトは少しだけ後悔した。もしくは喫茶店になど入らずに、すぐに別れを告げれば良かったのだ。 もうとっくの昔に、蓋をして胸の奥にしまい込んだ感情。何だか蘇ってきそうで、ナルトは一気にコーヒーを飲み干す。 話題の種などとうになくなっていた。サスケのカップも空になっているのを確認して、そろそろ出るか、とナルトは笑った。 学生に払わせるのも、と二人分の会計をして、ナルトは店を出た。お代、と追いかけてきた少年をいーよと遮って、何事もなかったような顔でじゃあなと笑う。 別れを告げたナルトにサスケは何か言いたげな顔で唇を震わせて、けれども結局何も言うことはなかった。ナルトも少年のその様子に気付きながら、あえて何も聞かずに踵を返し歩き出す。 暫くして、待てよ、という声が背後から掛かった。予想外の―否、心のどこかで自分はそれを予感していたのかもしれない―制止に目を見開いて、足を止める。それからゆっくりと、再びサスケを振り返った。 サスケは喫茶店から漏れ出る光を背後に、真っ直ぐナルトを見据えて静かに立ち尽くしていた。頭上に広がる氷を散りばめた冬の星空のような、それよりも美しい、吸い込まれそうな漆黒の瞳。一瞬見惚れて、それからそんな自分の心に舌打ちをする。 「なに?」 問うと、サスケはゆっくりと歩いてナルトとの距離を縮めた。目を逸らしたくても逸らすことができなかった。至近距離で、その視線に射抜かれる。宝玉のような光を放った瞳に上目で覗き込まれて、ナルトの心臓は奇妙に跳ねた。 「俺のアパート、この近くなんだ」 言って、少年はじっとナルトを見上げる。 「寄ってけよ……いーだろ? 久々に会ったんだから」 そうして少し、口の端を上げて笑みを漏らした。 サスケの意図が分からなくて、ナルトは黙ってその顔を見下ろした。なぜ、今更そんなことを言うのだろうか。困惑に眉間に少し皺が寄る。ナルトの心を知ってか知らずか、少年の口元には誘うような、けれどもどこか作りものめいた笑みが張り付いたままだった。 サスケはナルトの返事を待たずに踵を返して、ナルトの家とは反対方向に歩き始めた。付いてくるとでも、確信しているのだろうか。無意識のうちにその背中を追うように二、三歩踏み出してから、我に返って立ち止まる。 自然と動き出した脚が憎らしかった。ここでついて行ったら、後悔することは分かりきっているのに。 足を止めたナルトにサスケは首だけで振り向いて、ナルト? と名前を呼んだ。その瞳はナルトが付いて来ないことを訝しがるでも不満がるでもなく、ただ静かにナルトを見つめていた。唇を噛み締める。少し躊躇って、けれども涼しげなサスケの顔を見ていたら、自然と言葉が口をついて出てきた。 「何か、俺に用でもあんの?」 自分で思ったよりも、随分と冷たい響きになった。 「俺は、もう……お前と、あーいう関係に戻るつもりはねーけど」 真っ直ぐにサスケを見据えて言い切って、ゴクリと息を呑む。 それはナルトが初めて蓋をしたはずの二年前の扉を開けた、瞬間だった。身体の横で握りこんだ拳が震える。背中を嫌な汗が伝う。 覚悟したような固いナルトの声に、サスケはといえば驚くほど表情を変えないまま、うん、と凪いだ瞳で頷いて。 「俺にだって、そんなつもりはねーよ」 そう静かに笑った。 そのさらりとした笑みに何故だか胸を抉られた気がして、ナルトは痛みを誤魔化すように固く拳を握り締める。サスケはそんなナルトの様子には少しも頓着せずに、くるりと踵を返すと、夜の街に向かって再び足を進め出した。 帰ろう、と思ったのはほんの一瞬のこと。遠ざかる背中に引力のように引き寄せられて、結局ナルトはその後ろに続いた。 - - - - - - - - - - - 6. リビングのソファの上、ナルトは静かに腕を組んで先ほど見たサスケの傷について思考を巡らせていた。サスケは帰れと言ったけれども、ナルトはアパートを出て行くことはなかった。帰れない、と思った。あんなものを見て、何も言わずに帰ることはできない。サスケが風呂から上がるのを、落ち着かない気持ちで待つ。 暫くの後、髪をおざなりに乾かしスウェットに着替えたサスケがリビングに入ってきた。ナルトの顔を見た瞬間、まだいたのか、と呆れたように呟く。この少年にしては珍しく、その顔にはあからさまな苛立ちが浮かんでいる。 けれども目を逸らすわけにはいかなくて、ナルトは真っ直ぐにその瞳を見据えた。 「……お前、あの傷どうしたんだってばよ」 「何が」 「とぼけるなっての。背中の、あれ」 「どうでもいいだろ……お前には、関係ない」 ナルトを軽くあしらうようにひらひらと手を振るサスケには、まったくもってとりつく島がなかった。一瞬胸に痛みが走るものの、関係ない、というサスケの言葉は確かに事実だ。ここで反論する術もなくて、ナルトはただ黙り込む。 それでも諦めきれなくてソファに座ったサスケの隣に腰を下ろせば、ほんの僅かその薄い肩が震えた。何事もないような涼しげな表情をして、けれども少年は頑なにナルトを見ない。 「サスケ」 「……」 「こっち見ろってばよ」 「……何でだよ」 「その……言えねーのかよ、あの傷の理由」 サスケの背中に広がった傷は、少なくとも昨日今日つけられたようなものではなかった。もっと昔、たぶん何年も昔についた傷でないと、あぁはならない。 「言えないわけじゃねーよ。でも、必要ねぇだろ」 「なんで、」 「なんでって、逆に聞くけど、なんでお前にそれを言う必要があるわけ?」 「……それは」 「何だよ急に、しつこくしやがって。お前がこの傷の理由を知って、何がしたいんだよ。単なる好奇心か?」 確かにサスケの言う通りだった。これまでナルトはサスケについて深く知ろうとしたことはなかったし、何も聞こうとはしなかった。それがお互いにとって最も面倒でない、良い関係だと思っていた。他人の心の奥深くにずかずかと踏み入ることが、どんなに身勝手かも分かっている。 それでもあの傷を見た瞬間、知らねばならないと思ったのだ。それは薄っぺらな好奇心などではない。もっと理由のつかない妙な感情が、先程からナルトの心を渦巻いている。 どうしてそんな傷があるのか、とか。どうして高校生なのに一人暮らしをしているんだ。親はどうした。なんで二年前のあの晩、あんな状況に陥っていた。今でもあんなことをしているのか。それは、どうしてだ。そんな今まで目を反らしてきた少年のすべてを、ナルトは知らなければならない気がした。サスケの瞳を覗き込む。 「話せ。俺の知らないこと、全部」 そのガラス玉のような瞳が、ナルトの視線を受けて僅かに揺れた。サスケは唇を震わせるとふいと目を逸らして、ぐい、とナルトの肩を押す。 「……もう、帰れよ」 力ないその声音とは裏腹に、その手はしっかりとした意志を帯びていた。サスケはやはりこちらを見ない。 その頑なな態度にもどかしくなって、ナルトはサスケの両腕を掴み無理矢理顔をこちらに向かせる。 「――っお前、こっち見ろよ!」 「……っ」 そうして目が合って、ナルトは愕然とした。反射的にナルトを見上げた、漆黒の瞳。いつも平然としていて動じない少年のその瞳が、演技ではない、確かに震えてナルトを見上げていた。それはまるで、置き去りにされた子供のような表情だった。 (あ、) ナルトの心に震えが走った。 (触り、たい) 思ったのと唇が重なったのはほぼ同時だった。 トレモロ降る夜・サンプル
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